2019年度 実施報告

報告:British Council 共催・実践英語研修「第3回 Presentations: Your University ~大学紹介とプレゼンテーション(中上級)~」(2019年7月22日・東京)

開催データ


研修名Presentations: Your University ~大学紹介とプレゼンテーション~
日 時2019年7月22日(月)9:50-17:30
場 所ブリティッシュ・カウンシル (東京・飯田橋)
講 師ブリティッシュ・カウンシル英語講師 Mark Swinhoe(マーク・スウィンホー)
参加者数団体正会員13名 / 10大学、1教育機関

《参加者所属先…団体正会員大学(**-国立大学法人、*-公立大学法人)、各種育機関…》
(地域別50音順)
<関東>青山学院大学、首都大学東京*、東海大学、武蔵野大学
<中部>静岡大学**
<関西>関西大学、同志社大学
<中国・四国>愛媛大学**、高知工科大学*、島根大学**
<各種教育機関>国連大学サステイナビリティ高等研究所


研修内容(コース構成)
1. Structure and opening
2. Signposting and closing
3. Visuals and delivery
4. Practice、 final presentations and feedback


研修参加報告


報告者:岡田 高文(島根大学)


はじめに
アイスブレークとして、研修参加者同士でお互いの所属や趣味などの簡単な自己紹介を行い,続いてネイティブ講師による模範プレゼンテーションが行われた。参加者各自が研修の最後に,所属大学・機関について10分程度でプレゼンテーションを行うことが確認された。


Session1: Structure and opening
大学の要素の洗い出し(歴史、ミッション、概要、強み、など大学を構成するもの)を行い、各自のプレゼンの大まかな構成を設定した。


Session2: Signposting and closing
Signposting languageとは、firstly…, after that…, finally… などプレゼンの進行状況について聞き手の注意を誘導するフレーズのことである。実際のプレゼン例から,Signposting languageを見つけ,その役割を各グループで話し合った。
続いて、プレゼンの締めくくりとして相応しい表現を学んだ。プレゼンが終わるという合図、聞き手への感謝、質問タイムの設定などである。特に印象深かったのは、プレゼン終了の合図として使われるOK…, Alright…, So…のイントネーションが通常のものと異なっていたことである。頭のほうにアクセントを置き、終盤は下降気味に発音する。レッスン中に繰り返し発音練習した。


Session3: Visuals and delivery
初めに、講師があえて悪いプレゼンの例を実践し、どこが悪かったかを参加者同士で話し合った。そこでは、話の速度が安定していない、スライドに色を使いすぎてポイントが分かりづらいなどの意見が出た。その後、良いプレゼン例としてスティーブジョブズ氏のプレゼン動画を視聴した。話の区切りで聴衆に訴えかけるように効果的なアイコンタクトの使用など、良いプレゼンのエッセンスを共有した。
次に、スライドの見せ方として、円グラフや折れ線グラフなどのデータ提示方法の種類を学んだ。
最後に、プレゼンが聴衆に与えるインパクトの要素として、ボディランゲージ55%,声のトーン38%,プレゼンの内容7%というデータを共有し、ボディランゲージの影響力の大きさを認識した。


Final session: Presentation and feedback
研修の集大成として、3つのグループに分かれて各自が10分ずつのプレゼンを行った。聴衆は必ずプレゼンターに質問をすることという講師からのアドバイスを受けて、聞き手も緊張感をもって臨んだ。


研修を終えて
テキストに沿った形式でレッスンが進められるが,テキストに載っていない内容も随時付け足され、理解が深まったように感じる。また、基礎的な内容から段階を追って展開していくため、内容がスムーズに頭に入ってきた印象である。各セッション毎にグループ構成を変更して繰り返し実践練習の時間が設けられているため,学習したことをすぐに実践できる。理解していても実際にロールプレイするとスムーズに行かない難しさを身をもって感じるが,講師がその場で指導してくださるので、得るものが大きい。
今回の研修で学んだ手法をこれから繰り返し反復して場数を踏むことがプレゼンの本当の上達の秘訣だと感じる。今回の研修は間違いなくその第1歩となったし、英語で効果的なプレゼンが行えるようになりたいというモチベーションが大いに高まった。また、他大学や他機関から参加されている方々から学ぶことも多く、非常に有意義な研修だった。今後、この研修に参加されたいという方には是非参加を勧めたい。
最後に、このような学びの場・気付きの場を提供して頂いたJAFSAの皆様,British Councilの皆様,参加者の皆様に御礼申し上げます。


以上



2019年度 実施報告